密教辞典

◯合掌礼拝(がっしょう らいはい)

恭(うやうや)しく
みほとけを
礼拝(らいはい)したてまつる


◯懺悔(さんげ)

無始(むし)よりこのかた
貪瞋痴(とんじんち)の煩悩(ぼんのう)にまつわれて
身(み)と口と意(こころ)に造るところの
もろもろの
つみとがを
みな悉(ことごと)く懺悔(さんげ)したてまつる

我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋痴(かいゆむしとんじんち)
従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)


◯三帰(さんき)

この身(み)今生(こんじょう)より
未来際(みらいさい)をつくすまで
深く三宝(さんぼう)に帰依(きえ)したてまつらん

弟子某甲(でしむこう)
尽未来際(じんみらいさい)
帰依仏(きえぶつ)
帰依法(きえほう)
帰依僧(きえそう)


◯三竟(さんきょう)

この身(み)今生(こんじょう)より
未来際(みらいさい)をつくすまで
ひたすら三宝(さんぼう)に帰依(きえ)したてまつり
とこしなえにかわることなからん

弟子某甲(でしむこう)
尽未来際(じんみらいさい)
帰依仏竟(きえぶっきょう)
帰依法竟(きえほうきょう)
帰依僧竟(きえそうきょう)


◯十善戒(じゅうぜんかい)

この身(み)今生(こんじょう)より
未来際(みらいさい)をつくすまで
十善(じゅうぜん)のみおしえを守りたてまつらん

弟子某甲(でしむこう)
尽未来際(じんみらいさい)

不殺生(ふせっしょう)
不偸盗(ふちゅうとう)
不邪淫(ふじゃいん)
不妄語(ふもうご)
不綺語(ふきご)
不悪口(ふあっく)
不両舌(ふりょうぜつ)
不慳貪(ふけんどん)
不瞋恚(ふしんに)
不邪見(ふじゃけん)


◯発菩提心(ほつぼだいしん)

白浄(びゃくじょう)の信心(しんじん)を発(おこ)して
無上(むじょう)の菩提(ぼだい)を求(もと)む
願(ねがわ)くは自他(じた)もろともに
仏の道を悟りて
生死(しょうじ)の海を渡り
すみやかに解脱(げだつ)の彼岸(ひがん)に到(いた)らん

おんぼうじ しった ぼだはだやみ


◯三摩耶戒(さんまやかい)

われらはみほとけの子なり
ひとえに如来大悲(にょらいだいひ)の本誓(ほんぜい)を仰(あお)いで
不二(ふじ)の浄信(じょうしん)に安住(あんじゅう)し
菩薩利他(ぼさつりた)の行業(ぎょうごう)を励(はげ)みて
法身(みほとけ)の慧命(いのち)を相続したてまつらん

おん さんまや さとばん


◯開経偈(かいきょうげ)

無上甚深微妙(むじょうじんじんみみょう)の法は
百千万劫(ひゃくせんまんごう)にも遭(あ)い遇(あ)うことかたし
われいま見聞(けんもん)し受持(じゅじ)することを得たり
願(ねが)わくは如来の真実義(しんじつぎ)を解(げ)したてまつらん

無上甚深微妙法(むじょうじんじんみみょうほう)
百千万劫難遭遇(ひゃくせんまんごうなんそうぐう)
我今見聞得受持(がこんけんもんとくじゅじ)
願解如来真実義(がんげにょらいしんじつぎ)


◯般若心経(はんにゃしんぎょう)

般若心経は仏教の精要(せいよう)密蔵(みつぞう)の肝心(かんじん)なり
このゆえに誦持(じゅじ)講供(こうく)すれば
苦を抜き楽を与え
修習(しゅじゅう)思惟(しゆい)すれば
道(どう)を得(え)通(つう)を起こす
まことにこれ世間の闇を照らす明燈(みょうとう)にして
生死(しょうじ)の海を渡す船筏(いかだ)なり
深く鑽仰(さんごう)し至心(ししん)に読誦(どくじゅ)したてまつる

仏説摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつ まか はんにゃはらみた しんぎょう)

観自在菩薩行深般若波羅蜜多時(かんじざいぼさ ぎょうじん はんにゃはらみたじ)
照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子(しょうけんごうん かいくう どいっさいくやく しゃりし)
色不異空空不異色色即是空空即是色(しきふいく くうふいしき しきそくぜくう くうそくぜしき)
受想行識亦復如是(じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ)
舎利子(しゃりし)
是諸法空相不生不滅不垢不浄不増不減(ぜしょほうくうそう ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん)
是故空中無色無受想行識(ぜこくうちゅう むしき むじゅそうぎょうしき)
無眼耳鼻舌身意無色声香味触法(むげんにびぜっしんに むしきしょうこうみそくほう)
無眼界乃至無意識界(むげんかい ないし むいしきかい)
無無明亦無無明尽(むむみょう やくむむみょうじん)
乃至無老死亦無老死尽(ないし むろうし やくむろうしじん)
無苦集滅道無智亦無得(むくしゅうめつどう むちやくむとく)
以無所得故菩提薩埵(いむしょとっこ ぼだいさった)
依般若波羅蜜多故(え はんにゃ はらみたこ)
心無罣礙無罣礙故無有恐怖(しんむけげ むけげこ むうくうふ)
遠離一切顛倒夢想(おんり いっさい てんどうむそう)
究竟涅槃三世諸仏(くぎょうねはん さんぜしょぶつ)
依般若波羅蜜多故(え はんにゃはらみたこ)
得阿耨多羅三藐三菩提(とくあのくたらさんみゃくさんぼだい)
故知般若波羅蜜多(こち はんにゃはらみた)
是大神呪是大明呪是無上呪是無等等呪(ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ ぜむじょうしゅ ぜむとうとうしゅ)
能除一切苦真実不虚故説般若波羅蜜多呪(のうじょいっさいく しんじつふこ こせつ はんにゃはらみたしゅ)
即説呪曰(そくせっしゅわつ)
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶(ぎゃて ぎゃて はらぎゃて はらそうぎゃて ぼじそわか)
般若心経(はんにゃしんぎょう)


◯十三仏真言(じゅうさんぶつしんごん)

一、不動明王(ふどうみょうおう)
のうまくさんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

二、釈迦如来(しゃかにょらい)
のうまくさんまんだ ぼだなん ばく

三、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
おん あらはしゃのう

四、普賢菩薩(ふげんぼさつ)
おん さんまや さとばん

五、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
おん かかかび さんまえい そわか

六、弥勒菩薩(みろくぼさつ)
おん まいたれいや そわか

七、薬師如来(やくしにょらい)
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

八、観音菩薩(かんのんぼさつ)
おん あろりきゃ そわか

九、勢至菩薩(せいしぼさつ)
おん さんざんさく そわか

十、阿弥陀如来(あみだにょらい)
おん あみりた ていせい から うん

十一、阿閦如来(あしゅくにょらい)
おん あきしゅびや うん

十二、大日如来(だいにちにょらい)
おん あびらうんけん ばざらだとばん

十三、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
のうぼう あきゃしゃきゃらばや おんありきゃ まりぼり そわか


◯光明真言(こうみょうしんごん)

となえたてまつる光明真言は
大日普門(だいにちふもん)の万徳(まんどく)を二十三字に摂(あつ)めたり
おのれを空(むな)しゅうして
一心にとなえたてまつれば
みほとけの光明に照らされて
三妄(まよい)の霧おのずからはれ
浄心(じょうしん)の玉(たま)明らかにして
真如(しんにょ)の月まどかならん

おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん


◯御宝号(ごほうごう)

高野(たかの)の山に身をとどめ
救いのみ手を垂(た)れ給(たも)う おしえのみおやに
帰依(きえ)したてまつる
願(ねが)わくは 無明長夜(むみょうじょうや)の闇路(やみじ)をてらし
二仏中間(にぶつちゅうげん)の我等を導きたまえ

南無大師遍照金剛(なむだいし へんじょうこんごう)


◯祈願文(きがんぶん)

至心発願(ししんほつがん)
天長地久(てんじょうちきゅう)
即身成仏(そくしんじょうぶつ)
密厳国土(みつごんこくど)

風雨順時(ふううじゅんじ)
五穀豊饒(ごこくぶにょう)
万邦協和(ばんぽうきょうわ)
諸人快楽(しょにんけらく)

乃至法界(ないしほうかい)
平等利益(びょうどうりやく)


◯回向(えこう)


願わくは この功徳(くどく)をもって
あまねく一切(いっさい)に及ぼし
われらと衆生(しゅじょう)と
みなともに仏道(ぶつどう)を成(じょう)ぜん

願以此功徳(がんにしくどく)
普及於一切(ふぎゅうおいっさい)
我等与衆生(がとうよしゅじょう)
皆共成仏道(かいぐじょうぶつどう)

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